MIJSとBCNが、11月12日、上海市内で共催した「MIJSカンファレンスin上海」(後援:MEDiA MANBU)の第三部では、ミドルウェアソフトウェア関連の製品を出すソフトベンダー6社が、中国の実情に応じた製品展開について講演を行った。

電通国際情報サービス上海の柳沢学・ERP事業部長

 第三部のトップバッターは、電通国際情報サービス上海(ISID)の柳沢学・ERP事業部長。SAP社のERP(統合基幹業務システム)製品と他の製品連携のソリューションについて説明した。冒頭、「SAPのデータ活用がうまくいかないという課題を抱える企業が多い。SAPデータを活用してレポートをつくろうとすると、コスト高になる」と、問題提起。同社は日本国内で展開している「BusinessSPECTRE」というSQLサーバーにノンプログラミングでつなぎ、基幹データをBI(ビジネス・インテリジェンス)など、各種周辺システムへ連携する製品を、中国向けに展開することを明らかにした。

ビーエスピー上海の李越・総経理

 続いて、ビーエスピー上海の李越・総経理が、業務運用自動化ソフトウェア「A-AUTO」などについて講演。システム運用管理の現状について説明した後、「人間が作ったコンピュータやプログラムを、ビジネス要件に合うように正しく動かすことが重要」と述べた。また、同社の調査によると、中国の日系企業や中国ローカル企業のシステム運用現場では、運用の標準化・自動化に課題を抱えている企業が多かった。「Windows、Linux、UNIXなど複雑なシステムを縦割りに管理している状況だ」と指摘し、これを可視化するために「A-AUTO」を利用すれば、運用コストの低減や効率化につながると同時に、安全に運用・管理ができると強調した。

サイバーテックの白井千晶・取締役

 次に、サイバーテックの白井千晶・取締役が、XML領域でトップシェアのXMLデータベース「NeoCoreXML/Cyber Lixeon」を説明した。「XMLデータをそのまま格納できる製品だ」と述べたあと、RDBMSと異なる点を解説。「データに付随するデータであるメタデータの管理に適しているのがXMLデータベース。また、XBRLやOpenXML、流通BMSなどさまざまなXMLデータの管理にも適している」と語った。社内データのほとんどがXMLデータの場合は、「ぜひ当社製品を検討してほしい。評価版を提供する」と利用を求めた。中国では、ラディックソフトが代理店販売とサポート支援を行っている。

ウイングアークテクノロジーズ上海の河北学氏

 ウイングアークテクノロジーズ上海の河北学氏は、BI(ビジネス・インテリジェンス)「Dr.Sum EA」を紹介した。「Dr.Sum EAは、サーバーライセンスで購入でき、運用費が安価で短期で導入できる。最も大きな特徴は、レスポンスが速いことだ」と、日本国内で他の外資系製品を抑えて4年連続シェアトップを獲得している理由を説明。「サーバーに蓄積したデータのうち、定型・非定型で出すことができる『Dr.Sum EA』は、高度な分析機能というよりは、簡易集計やデータの抽出などを得意としていている」という。

インフォテリアの山崎将良・企画部副部長

 次に、インフォテリアの山崎将良・企画部副部長が、データ連携・統合ツール「ASTERIAシリーズ」のうち、データ連携ミドルウェア「ASTERIA WARP」とマスターデータ管理製品「MDM One」について説明した。山崎副部長は、「企業内のシステム連携ニーズが高まっており、成長が著しい。このEAI市場で、日本国内ではNo.1シェアを得ている」と高い評価を語ったうえで、「ASTERIA WARP」は「インターフェースに関するコスト削減を実現でき、クラウド連携も可能だ」と述べた。

システムインテグレータの引屋敷・営業本部長

 第三部の最後には、システムインテグレータの引屋敷智・取締役営業部本部長がECサイト構築パッケージ「SI Web shopping」を提案。今週、中国のタオバオと意見を交換するために杭州を訪れたことを明らかにし、「ECサイトの構築や、違った形でビジネスをしたい方は、ビジネスパートナーで上海にある恒川システム上海に声をかけてほしい」と訴えた。(谷畑良胤)