ニュース
フォーティネット、総合セキュリティメーカーの地位を確立、2011年戦略で
2011/01/28 10:21
フォーティネットは、09年から中堅・大企業向けにUTMのミッド、ハイエンドモデルの販売に力を入れ始めた。また、エンド・トゥ・エンドのセキュリティを実現するために、メールセキュリティ製品、ウェブアプリケーションファイアーウォール、データベース監査製品、ネットワークアクセス管理製品などのラインアップも拡充している。この結果、2010年は売上高で30%以上伸びを示した。
フォーティネットは、「ファイアウォール(FW)、VPN、IPSなどのセキュリティ機能を統合していく意味合いは高い」(新免社長)として、従来のFW/VPN製品をUTMに置き換える戦略を推進。産業別の販売体制を整備する。通信事業者やISP、SNS事業者、データセンター事業者といったクラウドサービスプロバイダ開拓を加速する。エンタープライズでは金融、産業、流通公共市場では実績のある大学や研究機関など、文教、医療、自治体に向けたアプローチを強化する。また、日本の地域的なカバー率を高め、とくに大阪でのサポート力、営業提案を強化する。
新市場として、FWの高速性と低遅延が求められるSNS事業者を開拓。スマートフォンなど、モバイル端末向けにVPN対応も強化する。また、OSのアップデートが困難な産業機器に対して、仮想パッチ機能を生かした提案や、UTMの特徴である複数機能の統合による多層防御や設備集約を生かして、仮想化DC向けにクラウドのセキュリティを提供し、2011年の成長につなげる。(鍋島蓉子)
- 1
関連記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>UTM(統合脅威管理)アプライアンス 活況UTM、新規参入も続々 SMBからハイエンド切り込み狙う
ネットワールド、CSE、フォーティネットがリモートアクセス環境構築で協業
<解剖!メーカー流通網>20.米フォーティネット SI、サービスなど三つの商流