BCN(奥田喜久男社長)は、4月12日、イメーション、デル、日本CA、EMCジャパンの4社との共催で、中堅・中小企業(SMB)向けのストレージ市場攻略セミナー「BCN Storage Day 2011」を開催した。

会場にはSIerや販社の関係者が数多く集まった

 調査会社のノークリサーチの岩上由高シニアアナリストは、「年商別/形態別でみえてくるSMB向けストレージ提案のツボ」と題した基調講演で、SMBがストレージ選定で重視するポイントとして、「耐障害性への対応」「容量拡張性」「共有できること」の三つを挙げた。

ノークリサーチの岩上由高シニアアナリスト

 「耐障害性への対応」に関しては、「手軽で、可搬性の確保や世代管理が可能なバックアップソリューションが有効な商材となる」と語った。また、「容量拡張性」に関して、きょう体増設の簡便性などの点からIP-SANの優位性を訴求することが重要と指摘。さらに、「共有できること」に関して、「単なる共有だけでなく、データ整合性まで考慮に入れたサーバー仮想環境でのストレージ活用の訴求が求められる」とした。

イメーションの渡辺浩二コマーシャル製品事業本部第三営業部長

 基調講演に続いては、各社がSMBのニーズに合ったストレージソリューションを紹介した。イメーションのコマーシャル製品事業本部第三営業部の渡辺浩二部長は、「中堅・中小の多くの企業がテープバックアップに不満を抱き、外付ディスクやNASによるバックアップへの移行を推進している。ただしその場合、外部保管ができない、容量増加に柔軟性がないなどのデメリットが発生する」と語った。これらの問題を解決するソリューションとして、磁気ディスクと磁気テープカートリッジのそれぞれの利点を統合した新型データ保存媒体「RDX」をアピール。「RDX」は、システムの拡張に対応するだけでなく、標準運用を定めて長期的に運用でき、外部保管によって災害対策にもなる。

デルの桂島航グローバルCSMB本部エンタープライズテクノロジスト

 デルの桂島航グローバルCSMB本部エンタープライズテクノロジストは、プロトコル規格「iSCSI」準拠のストレージ市場が急成長している現状を説明。同社が展開するiSCSIストレージの「EqualLogic」がSMBに選ばれ、トップシェアをもっている理由として、「1台から使えて16台まで拡張できることに加え、データを自動的に分散配置することができる」などのメリットを挙げ、管理の容易さやすぐれたコストパフォーマンスを訴求した。

日本CAストレージ・ソリューション事業部マーケティング・グループの末吉聡子氏

 日本CAのストレージ・ソリューション事業部マーケティング・グループの末吉聡子氏は、低価格や簡単な操作から小規模な使用に最適化したバックアップ製品「ARCserve Backup」とイメージバックアップ製品「ARCserve D2D」を紹介。末吉氏は、「両製品は、価格と操作性以外にも、仮想環境に対応していること、サポートが充実していることなどから、SMBに向けての最適な商材となる」とした。

EMCジャパン プロダクト&ソリューション統括部の中野逸子マネージャー

 EMCジャパンの中野逸子プロダクト&ソリューション統括部マネージャーは、同社がSMB向けとして展開しているストレージ「VNXeシリーズ」「VNXシリーズ」と、重複除外バックアップ「Avamar」について説明した。EMCジャパンの製品は、SMBのIT予算が限られていることに対応して低価格を実現したほか、柔軟な拡張性というニーズにも応えている。中野マネージャーは、「これらを商材として、SMBに差異化した提案ができる」と、SIerや販社にメッセージを送った。(ゼンフ ミシャ)