日立製作所(日立、中西宏明社長)と独SAP(ビル・マクダーモット、ジム・ハガマン・スナーベ共同CEO)は、日立のプラットフォーム事業とSAPソリューションを活用したグローバルビジネスでの協業関係を強化するために、「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約を4月28日に締結したと発表した。日立のサーバーやストレージなどをSAPソリューションと組み合わせ、米国や欧州をはじめとする世界各国の企業に連携ソリューションを提供していく。

 日立とSAPは、1994年に日本国内でのパートナーシップ契約を締結。2008年12月には「SAPグローバルサービスパートナー」契約を締結し、ソリューション面でのグローバル展開を開始した。今回の契約によって、両社はハードウェア提供からコンサルティング、システム構築に至るまで、トータルなSAPソリューションをグローバルで提供する。

 日立は、プラットフォーム上でSAPの最新技術などを利用するために、「日立SAPコンピテンスセンタ」をSAP本社内に開設。両社は、日立のサーバーやストレージとSAP製品の稼働検証に加え、日立の独自技術との連携ソリューションの開発に取り組む。グローバルでの共同マーケティングやソリューション販売に力を入れ、日立の関連会社であるHitachi Data Systems Corporationも共同で事業を推進する。

 このほか、日立はインメモリ・コンピューティング製品である「SAP HANA(High-Performance Analytic Appliance)」に、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」などのプラットフォームを対応させる予定。具体的には、「BladeSymphony」で提供している日立独自のサーバー仮想化機構「Virtage(バタージュ)」を活用した高性能仮想サーバーと「SAP HANA」を組み合わせる。(信澤健太)