ITホールディングス(ITHD)グループのTIS(桑野徹社長)は、自社開発の企業向けコミュニケーション・グループウェア基盤「ナレジオン」と、PaaS/IaaS基盤「TIS Enterprise Ondemand Service(T.E.O.S=テオス)」を組み合わせて、占有型クラウドサービス方式の「ナレジオン LiveOn サービス」を9月1日からスタートする。

 「ナレジオン」は、グループウェアと各種ポータル画面を統合した企業向けコミュニケーション基盤。TISでは、これまで「ナレジオン」では、月額課金のSaaS型と従来のライセンス型の主に2種類のメニューを用意してきた。これに、今回のクラウド基盤「T.E.O.S」をベースとした新メニュー「ナレジオン LiveOn サービス」を加える。クラウド対応によって、利用規模の柔軟な拡張や縮小ができるようになる。ユーザーの利便性を高めることで、事業のより一層の拡大を狙う。

TISの佐藤祐次常務執行役員

 「ナレジオン」事業を担当するTISの佐藤祐次常務執行役員は、「当社は国内約10か所と中国天津に自社のデータセンター(DC)をもつなど、強力なシステム基盤を生かしたサービスに仕上げる」という方針を示す。今回はコミュニケーション・グループウェア基盤の新メニュー追加だが、同時にSIerとしてのビジネスの基本方針として、佐藤常務は「グローバルとクラウド、基幹系システム」の三つを挙げる。基幹業務システム(ERP)ベンダーのエス・エス・ジェイ(SSJ)のトップを務めてきた経験を生かして、ITソリューションサービスビジネス拡大を力強く推進する。

占有型クラウドサービス「ナレジオン LiveOn サービス」の概要

 TISでは「ナレジオン LiveOn サービス」を、2014年度末までに累計50社、1万ユーザーIDの販売を目指す。また、ユーザー管理のActive DirectoryなどとのID連携や、コンテンツをユーザが自由にカスタマイズし情報を表示するガジェット表示機能など、社内システムの一部として構築するために有効なオプションも随時リリースしていく予定だ。

 「ナレジオン LiveOn サービス」の価格は、100ユーザパック利用の場合、税別で初期導入費用が77万8600円から、月額利用費用が12万3000円から。ファイル格納領域は、1ユーザあたり100MB。マイポータルとグループポータル、社内ポータル、スケジュール、ファイル管理、ワークフロー、レポート掲示板などの基本機能を含む。ユーザIDの追加は、10ユーザーID単位で、1ユーザーIDあたり600円。ウェブメールやディスク追加、監視、データバックアップ機能などはオプションとなる。