情報サービス産業協会(JISA、浜口友一会長)と中国情報サービス業界団体の中国軟件行業協会(CSIA、陳冲理事長)は、中国山東省青島市の経済技術開発区で、第15回日中情報サービス産業懇談会を11月2~3日に開催した。青島のエコ・スマートシティ開発をはじめとした中国各地のスマートシティ計画に伴うビジネス機会や、地方都市の情報政策責任者との連携可能性について、両国のキーパーソンの間で活発な議論が行われた。

 懇談会のなかで、CSIAから、中国情報サービス市場が2011年1~8月、前年同期比で30.5%伸長したことが明らかにされた。11年1~12月期には1兆6000億~1兆7000億元(19兆2000億~20兆4000億円)になる見込みで、ここ数年続いている年3割増の伸び率を維持する見通しだ。直近の受注状況が堅調に推移していることから、CSIAの陳冲理事長は「(3割増の見込みについて)達成の可能性が高い」と手応えを口にした。

第15回日中情報サービス産業懇談会

 JISAの浜口友一会長は、「中国の情報サービス市場の拡大スピードには目覚ましいものがある」と認めたうえで、「これまでのオフショア発注先としての位置づけだけでなく、中国という巨大市場を中国のSIerと組んで開拓していくフェーズに入っている」と話した。

 エコ・スマートシティの開発に関するパネルディスカッションでは、日中のエコ・スマートシティに対する見方の違いが露呈する場面があった。日本の場合は、すでに完成している都市のスマート化が主要なテーマであるのに対し、中国は近代的な都市を新たに建設・拡張するにあたって、スマート技術をどう活用するかが中心になる。日本で培ったエコ・スマートシティの知見がそのままあてはまるわけでなく、ディスカッションでは、日中双方で協力できる分野をより掘り下げて議論していくことを確認した。