日立製作所(中西宏明社長)は、クラウド環境での各種システム状況の見える化に対応するクラウドサービスプラットフォームの最新版「Cosminexus Version 9」シリーズを、2月29日から順次発売する。

 まず2月29日に、「Cosminexus」の導入評価や検証のための環境構築を支援する「ミドルウェア評価環境サービス」を提供。アプリケーションサーバー、データベースサーバーを搭載した導入評価・検証用マシンを無償で30日間貸し出し、短期間での環境構築と円滑な製品導入を支援する。最新版ではクラウド事業者向けの月割従量制ライセンスを提供し、ユーザーは初期投資を抑えながら迅速に導入できる。

 クラウドと共に高まるビッグデータ活用へのニーズに対応し、インメモリ型データグリッド製品の「uCosminexus Elastic Application Data store」も提供。データを複数のサーバーのメモリ上で分散処理することで、高速で信頼性の高いデータ処理を行う。これによって、アクセス量の多いデータ処理でのサービスレスポンスなどの性能が向上するほか、データの分散・多重化によりシステムのSPOFを排除して処理の継続性を確保する。3月15日に出荷を開始する予定。

 アプリケーションサーバー製品「uCosminexus Application Server」は、アプリケーション実行トレース機能を強化し、OSSフレームワーク開発環境での問題部分の特定がさらに容易になった。また、SOA基盤製品「uCosminexus Service Platform」をシステム間連携の構成の見える化や運用段階の業務利用状況の見える化に対応する。3月15日に出荷を開始する予定。

 このほか、PaaS環境管理製品「uCosminexus Service Director」を新たにラインアップ。クラウド(PaaS)環境でのシステム構成情報や仮想サーバーへのシステムリソースの割り当て状況などを用途別テンプレート上で管理でき、システム構築やアプリケーション改修作業で把握すべきシステム状況を的確に見える化する。また、テンプレートをもとに仮想サーバーを一括構築することができ、効率的なシステム構築・改修を実現する。5月31日に出荷を開始する予定。

 価格は、「uCosminexus Service Director」が52万5000円から、「uCosminexus Elastic Application Data store」が115万5000円から、「uCosminexus Service Platform」が441万円から、「uCosminexus Application Server」が126万円から。「ミドルウェア評価環境サービス」は無償(30日間)。なお、今後は、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のオンデマンドサーバーサービスで、ユーザー自身が必要なITリソースを選択して利用するセルフサービスポータル環境から利用できるようにする。