日本IBM(マーティン・イェッター社長)は、Linux専用サーバー「PowerLinux 7R1」の出荷を開始した。プロセッサ「POWER7」を搭載しながらも、103万300円という低価格で発売した戦略的機種で、複数のパートナーが売りやすさを実感して「PowerLinux 7R1」を活用したビジネス創出に向けて準備を始めている。

 「IBM PowerLinux 7R1」は、プロセッサに「POWER7」(8コア/32スレッド/3.55GHz)を搭載したLinuxサーバーで、今年4月に発売した「IBM PowerLinux 7R2」のエントリモデルである。「7R2」に比べて処理性能はやや劣るが、価格は約50万円抑えて103万300円とした。高橋信・理事システム製品事業パワーシステム事業部事業部長は、「ユーザー企業は、『POWER』の高い信頼性と性能を、x86サーバー並みの価格で手に入れることができる」とアピールする。Linuxを活用するユーザー企業が増えていることから、価格を大幅に下げて商品化した。Linux搭載のx86サーバーの置き換えマシンとして提案していく。

 日本IBMのビジネスパートナーである福岡情報ビジネスセンター(FBI)とウチダスペクトラム、AITの3社は、「IBM PowerLinux 7R1」を活用したソリューションの販売に意欲を示し、8月1日に検証センターをそれぞれ設置した。FBIの武藤元美代表取締役は、データセンター(DC)での利用に価値を見出しており、「『POWER』の性能をこの価格で利用することができるのは、驚異的なこと。DCで利用すれば、これまで以上に安い料金でユーザー企業にクラウドサービスを提供することができる」と歓迎している。

 また、AITの市田尚宏・取締役常務執行役員技術統括本部長は、「OSSのデータベース『PostgreSQL』との組み合わせたシステムの販売に力を入れる」としており、ウチダスペクトラムの万代豊ディレクターは、「データ検索システム『SMART/InSight G2 Open』との連携ソリューションに効果的」とみている。(木村剛士)

日本IBMの高橋信理事(右から2番目)とFBIの武藤元美代表取締役(右端)、AITの市田尚宏取締役(左端)、ウチダスペクトラムの万代豊ディレクター