日立製作所(中西宏明社長)は、高性能・高信頼システム向けのUNIXサーバーであるエンタープライズサーバー「EP8000シリーズ」で、最新のPOWER7+プロセッサを搭載し、従来モデル比で最大約1.2倍のトランザクション処理性能を実現するとともに、メモリ仮想化機能などを強化した新モデルを12月20日に発売する。

 「EP8000シリーズ」は、メインフレームクラスの信頼性と可用性を備え、OSに最新のAIX V7.1をサポートしたUNIXサーバー。金融機関をはじめとする企業の基幹業務システムや、電力、交通などの社会インフラシステムで多くの実績がある。今回、ラインアップにPOWER7+(4.4GHz)を最大64wayまで搭載できるハイエンドサーバー「EP8000 780」と、POWER7+(3.8GHz)を最大64wayまで搭載できるミッドレンジサーバー「EP8000 770」を追加した。

 POWER7+プロセッサは、従来のPOWER7プロセッサに比べ、周波数の向上やプロセッサ内蔵のオンチップL3キャッシュメモリの容量拡大などによって、処理性能の向上を実現。これによって「EP8000 780」「EP8000 770」は、POWER7プロセッサを搭載した従来モデル比で、定格消費電力を増加させることなく、トランザクション処理性能をそれぞれ最大約1.2倍に向上した。また、メモリは最大4096GB、PCIスロットは最大184本と、すぐれた拡張性をもち、データベースやオンライントランザクション処理システムなど、中・大規模の基幹業務システムに適した性能を実現した。

 メモリ上のデータを圧縮することによって、搭載している物理的なメモリ容量以上に利用できるメモリ仮想化機能「Active Memory Expansion」をサポート。専用のハードウェアアクセラレータを使用するので、プロセッサの処理能力を損なわず、またメモリ上のデータを高速圧縮/解凍することで、サーバーに搭載するメモリ容量を削減することができる。

 「EP8000シリーズ」の特徴であるプロセッサやメモリなどのリソースのきめ細かな分割を実現する仮想化機能「マイクロパーティショニング」で、1wayあたりの仮想サーバー数を従来モデル比で2倍となる20LPARに拡大した。さらに、プロセッサとメモリの連携度を監視して、最適なパフォーマンスを得られるように仮想サーバーのメモリ配置を自動調整する機能「Dynamic Platform Optimizer」を新たにサポートしている。

 価格は、「EP8000 780」が3212万6850円から、「EP8000 770」が1882万7970円から。出荷開始は2013年1月31日の予定。