サイボウズ(青野慶久社長)は、7月16日、独自開発のクラウド基盤「cybozu.com」上で提供するビジネスアプリ開発基盤「kintone」を7月14日にアップデートし、企業間コラボレーション機能「ゲストスペース」とカスタマイズ開発機能「JavaScript読み込み」の提供を開始したと発表した。

 「kintone」は、ユーザーの用途に合わせてウェブデータベース型の業務アプリケーションが構築できるPaaS。営業の案件管理や顧客からの問い合わせ履歴、クレーム対応の管理、プロジェクトの進捗・タスク管理、従業員の業務日報などを、ウェブアプリ化することで効率化する。アプリケーションは、ノンプログラミングで誰でも簡単に構築することができる。青野社長は、「アプリ開発用のクラウドサービスは各社が提供しているが、『Kintone』はデータベース(DB)上にアプリケーションを構築できるだけでなく、ワークフローやコミュニケーションの機能を備えた“チームワーク・プラットフォーム”だ。その点が他社製品と異なる」と製品コンセプトを改めて説明した。

 「kintone」は2011年11月の提供開始から約1年半で、すでに約700社が導入している。青野社長によると、「最近は大企業のユーザーが増えている。社内の情報共有だけでなく、社外を巻き込んで使うケースが多い。また、ユーザーの個別のニーズに合わせてカスタマイズする案件が増えている」という。バージョンアップでは、こうしたユーザーのニーズを受けて新機能を追加した。

 「ワークスペース」は、業務データやディスカッションをテーマごとに分けて共有する「スペース」機能を拡張したもの。社外の関係者など、契約しているメンバー以外の人を招待して、情報を共有できる。ゲストメンバーはゲストスペース内の情報だけに閲覧権限をもち、非公開スペースのシステムは、ゲストスペースと完全に分離している。これによって、煩雑なアクセス権の設定が不要で、情報漏洩を防止しながら迅速に業務を進めることができる。

 「JavaScript読み込み」機能は、従来の汎用機能に加えて、条件書式・自動採番・経過年数の自動計算など、カスタマイズ性を向上するために追加。同時に、カスタマイズ開発に活用できるAPIドキュメント・JavaScriptサンプル・ホワイトペーパー・SDKなどの技術情報を提供するウェブサイト「cybozu.com developers」を公開した。(真鍋武)

青野慶久社長