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富士通、ディスクストレージシステムの新モデルとストレージ基盤ソフト

2013/11/07 18:40

 富士通(山本正已社長)は、ビッグデータ対応のディスクストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS DX series」の新モデルと、ストレージ基盤ソフトウェア「FUJITSU Storage ETERNUS SF 16」を発売した。

 新モデルは、「ETERNUS」の「DX100 S3」「DX200 S3」「DX500 S3」「DX600 S3」の4機種。マルチコア・マルチスレッド対応の高性能プロセッサを採用するとともに、キャッシュメモリ容量を従来機の最大4倍に拡張した。最新のSAS3.0ドライブインターフェースや16Gbit/sファイバーチャネル接続に対応し、ランダムアクセス性能を従来機の最大約5倍に向上し、世界最高クラスの性能を実現した。

 きょう体内に容易にアドオンできる柔軟で拡張性のあるアーキテクチャに刷新することで、従来は別装置での運用が必要だったSANストレージとNASという異なるストレージ領域を、同一きょう体内で共存させることができる。

 「DX500 S3」「DX600 S3」は、新たにデータの読込みを高速化するコントローラ内蔵型大容量フラッシュキャッシュをサポート。業務の拡大に伴って性能強化が必要になった場合、従来はディスクドライブの増設やデータ配置の見直しによって対応していたが、新製品ではコントローラユニットにフラッシュキャッシュをアドオンするだけで対応でき、コストと設置スペースを抑えることができる。

 このほか、一きょう体あたり60本のディスクドライブを搭載できる高密度ドライブエンクロージャを新たにサポートし、従来に比べ、大規模ドライブ構成の設置スペースを半分以下に削減。あわせて、従来のMAID技術に加え、回転を停止したディスクへの電力供給を停止する機能を実装し、電力消費量を大幅に削減する。

 さらに今回、運用管理機能を強化したストレージ基盤ソフトウェア「ETERNUS SF 16」との組み合わせによって、処理スピードが求められる業務を優先的に自動で処理するQoS機能を新規にサポートした。また、SANストレージ領域とNAS領域を同一きょう体内に統合し、効率的に運用・管理サポートすることができるほか、従来機「ETERNUS DX S2 series」も含め、複数装置の統合管理など、より細かなレベルの運用管理機能を提供する。また、NAS領域のセキュリティ強化のために、ウイルススキャンエンジンを新たにサポートする。

 税別価格は、「ETERNUS DX100 S3」が196万円から、「ETERNUS DX200 S3」が500万円から、「ETERNUS DX500 S3」が793万6000円から、「ETERNUS DX600 S3」が1155万7000円から。「ETERNUS SF Storage Cruiser 16」が41万円から、「ETERNUS SF Advanced Copy Manager 16」が51万円から、「ETERNUS SF Express 16」が16万円から。
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富士通=http://pr.fujitsu.com/jp/