NEC(遠藤信博社長)は、大量情報を処理・分析するビッグデータ事業の強化に動く。ビッグデータ関連の技術や製品、サービスを体系化し、ソリューション群「NEC Big Data Solutions」として展開する。BI(ビジネスインテリジェンス)構築に強いアビームコンサルティングなど、グループ会社のリソースを活用して、2015年度(16年3月期)までにデータ分析の専門家を600人に増強し、ビッグデータ関連で1000億円の売り上げを目指す。

 「NEC Big Data Solutions」は、ビッグデータ関連の既存商材に新しいソリューションを加え、メニューを拡充していく仕組み。第一弾として、工場やプラントでセンサによって情報を収集・分析し、故障に至る前に設備の不健全な状況を把握する「プラント故障予兆監視ソリューション」など、独自技術を中核とした四つのソリューションを2014年3月に発売する。来年度をめどに、各製品・サービスのクラウド化にも取り組むという。

 さらに、データの分析を活用につなげる「データサイエンティスト」の人材育成に力を入れる。アビームコンサルティングのほか、北米やインドにあるNECの研究所から専門家を集め、NECグループ有数のデータサイエンティストのプロ集団を立ち上げる。

 ビッグデータ事業を担当する清水隆明取締役執行役員常務兼CMO(最高マーケティング責任者)は、「データの分析・活用は、ほかのITサービスと違って、言語やビジネス慣習があまりかかわらないので、グローバルで展開しやすい。北米やアジアなど、海外でも提案活動に力を入れ、海外事業の拡大に結びつけたい」としている。

 NECは、11月13~15日、東京国際フォーラム(東京・千代田)で開催するイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2013」でも、ビッグデータの取り組みをアピール。各ブースで関連技術や製品を紹介し、来場者にNECの優位性を訴えた。(ゼンフ ミシャ)

取締役執行役員常務兼CMOの清水隆明氏