チエル(川居睦社長)とNEC(遠藤信博社長)は、レノボ・ジャパンなどと協力し、児童・生徒に一人1台のタブレット端末、デジタル教材、電子黒板・プロジェクタなど、最新のICT環境を効果的に活用する授業事例を共同で開発し、学校での日常的なICT活用のあり方を検証する実証研究を開始する。

富山大学人間発達科学部附属小学校が導入したシステム

 実証研究は、富山大学人間発達科学部附属小学校(根岸秀行校長)の協力の下で実施。チエル、NEC、レノボなど7社の参画企業が、タブレット端末、タブレット端末管理カート、授業支援ソフトウェアといった「児童・生徒に一人1台のICT環境」の整備と、各教科での授業実践の支援や教育現場での効果的な活用のための運用サポートを提供する。

 富山大学附属小は、先進的な教育に関する研究とすぐれた授業実践を行うと同時に、公開研究発表会、各種研究会、公開授業などを通じて全国の公立学校などに研究成果を広く公表している。今後、最新のICT環境を活用した授業実践に関する研究が重要になることから、実証研究の実践校として協力することになった。研究アドバイザーとして、東北大学大学院情報科学研究科 堀田龍也教授、富山大学人間発達科学部の高橋純准教授が参画し、ICTを効果的に活用した授業づくりと指導方法の開発に取り組む。

 実証研究では、富山大学附属小の学校研究の主題である「思考の活性化による認識の深まり」の実現のために、タブレット端末をはじめとしたICT活用に取り組んでいく。このプロセスで、持続可能で日常的なICTの活用法、教員のICT活用指導力や学校のICT環境整備状況に応じた段階的なICT活用法を明らかにする。

 実証研究の成果を研究成果報告書として取りまとめるとともに、ICT活用授業事例集の作成、ICT活用の普及を目的とした校内研修用ハンドブックなどの制作を予定している。