NECパーソナルコンピュータ（NECPC）は11月21日、法人向けノートPC「VersaPro タイプVX」などの新製品を発表した。同社の法人向けPCはデスクトップの「Mate」を合わせて7製品となった。記者説明会で森部浩至・商品企画本部長は、販売機能を2025年に統合したことを挙げ「過去のラインアップに対して史上最強の非常にいい製品を出せたと思う」と語った。
 
　タイプVXは15.6型液晶の据え置き型で、AI処理に対応するNPUを内蔵したインテル Core Ultraプロセッサー（200Uシリーズ）を搭載。USBポートは5基（USB Type-A×4、Type-C×1）配置し、HDMIやVGA、有線LANなども装備する。価格は38万8850円から。同時発表したエントリーモデル「VersaPro タイプVE／タイプVF」は既存の同モデルからメモリーをDDR5に刷新した。価格は33万6600円から。発表日に受注を開始し、11月末から出荷開始を予定する。
 

　会見では製品開発やサービスの注力ポイントを説明した。独自のAIチャットボット「AI Plus Biz」はPC利用に関するユーザーの問い合わせに対し、設定状態や、同社で蓄積しているFAQデータベース、マニュアルに基づいて回答する。社内テストでは問い合わせが多い困りごとのうち55％で汎用AIより優れた解決策を示したという。

　サービス面では最長7年の延長保証があり、修理は群馬県の同社工場に着荷後、最短1営業日で実施する。オプションのアクシデント・ダメージ・プロテクション（ADP）は、液体こぼしや天災が原因の修理に、上限金額を設けずに対応している。
（春菜孝明）