日本IBMは12月19日、地銀ITソリューション（RBITS）を完全子会社化した。RBITSは2026年4月に、日本IBMデジタルサービス（IJDS）への統合を予定する。

　RBITSは、地方銀行の業務を支えるITシステムの開発と運用の両面で、システムの共同化を実現するのを目的に04年4月に設立。三菱UFJ銀行の勘定系、情報系などの基幹システムを基に、参加金融機関の共通ニーズと個別ニーズを反映させて構築したシステム「Chance地銀共同化システム」を支える開発運用の役割を担っている。

　RBITSとIJDSは、必要な手続きを経た上で、IJDSを存続会社とした合併を実施する予定。統合によって、Chance地銀共同化システムの新たな開発運用体制を築く。

　統合を通じ、社員のスキル拡大や安定した採用を図ることで、持続的な人材強化を狙う。統合後も、Chance地銀共同化システムに参加している各地方銀行とのパートナーシップは継続する。