年頭所感

【2011年 年頭所感】 富士通エフサス

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

お客さまとともに

関根英雄 社長
 景気が回復した2010年だが、年度の下期(10年9月~11年3月)は上期ほどの伸びがなくなっている。IT産業をめぐる環境は依然不透明。楽観視できる状況ではない。そんななかで大切になるのは、ユーザー企業の要望にしっかりと耳を傾け、それに適した解決策を提供することだ。富士通エフサスは、全国で保守サービスを提供するために、47都道府県を網羅するサービス拠点と人員を配置している。富士通グループのなかでも、ユーザーに最も近い存在だろう。それを生かさない手はない。成長はユーザーとともにあることを、今一度認識して経営する。

 2010年は、キーワードとして「総合力で新しいビジネスに挑戦」を掲げた。コンピュータをネットワーク越しに利用する環境(クラウド)を求めるユーザーが増え、大きな転換期にある。そんななかで、既存のビジネスにはない製品・サービスを創造することが重要だと捉えたからだ。プライベートクラウドの構築、環境対策の支援など新たな事業が生まれ、成果が出てきた。2011年はもっと加速させたい。

 2011年度(12年3月期)の期首には、新ビジネスをつくるための専門部隊を組織するつもりだ。メンバーは他業務との兼務で、300人は揃えたいと思っている。この部門は、既存事業に縛られない新ビジネスに挑戦させるつもりだ。極端にいえば、消費者向けサービスを提供することもあるかもしれない。新たな時代に向けた新たな事業を、2011年はもっと育てたい。
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