昨年末に敢行した、有力IT企業約90社の取材。ハード・ソフトメーカーやシステムインテグレータ（SIer）、ソフト開発企業など、さまざまなベンダーのトップに7人の記者が分担して会い、2010年の経営戦略を探りに行きました。

　そのなかでソフト開発に強いSIerを中心に取材してきた記者から、今回のトップ取材を振り返った雑感記事が二本届きました。

　「新年早々なので明るい話題であれば……」との希望を持っていましたが、その思いとは裏腹に、かなり厳しい現実を浮き彫りにしています。

　「回復基調に入った」との意見も取材では耳にしましたが、それは「近年最悪の2009年と比較した場合」と限定されます。「L字経済」「8割経済」を勝ち抜く、生き残るため術を昨年と同様に探らなければならない年になりそうです。

（木村剛士）

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