本コラムで複数回取り上げてきたデータセンター（DC）サービス。ユーザー企業の情報システムを預かり、保守・運用管理を代行するサービスで、IT産業界の有望ビジネスです。

　それを裏付けるように、IDC Japanが公表した国内DCサービスの市場規模予測では、09年は前年比7.2％増の8158億円で、09年～13年の年平均成長率（CAGR）は12.8％と予測しました。13年には1兆3200億円を超え、08年の2倍弱に拡大するとみています。

　ただ、筆者が興味を持ったのは、この高成長率ではありません。IDCは、需要を見越して多くのITベンダーがDCの新設・増設を進めており、需給の緩みが発生、価格競争に入るとしています。つまり、もうすでに供給が需要を上回っているというわけです。

　中期の成長が約束されているDCビジネスでも、もうすでにやすやすと、ビジネスは推進できなさそうで、差別化・付加価値が求められています。

（木村剛士）

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IDC Japan、データセンターサービスの市場予測、13年までのCAGRは12.8％