「他の会社は景気の回復時期はいつとみてるの？」
　取材時、こう逆質問される機会が最近増えてきました。

　楽観的なデータ、慎重な見通しを示す声。さまざまな情報が飛び交う今だからこそ、類似企業やライバル会社の生の声を知りたがっている。そう感じています。

　記者はその質問に対し、インタビューで聞いた有力者達の声を集約して総論することが多いですが、各調査会社が発信する指標も参考にして答えています。

　昨日、中堅・中小企業（SMB）市場を調査・分析した、あるレポートが届きました。資料によると、ユーザーのIT投資意欲が上向くのは「2010年5月以降」としています。

　記者の感想を言えば、「思ったより早い」です。大企業に比べて回復時期が遅れる点を考慮すれば、ITのSMB市場が上向き始めるタイミングは「今秋」。それが、取材を通じて得た情報を踏まえての記者の見解です。

　レポートでは、SMBが回復するまでの期間内IT施策として何をすべきか、そのポイントを3点明示しています。それは、ITベンダーのビジネスチャンスの在りかも示していました。景気が悪い時だからこそ生きる提案があります。

（木村剛士）

【記事はこちら】
ノークリサーチ、中堅・中小企業が取り組むべきIT活用の三つのポイントを発表