『週刊BCN』の主催で、中堅・中小企業(SMB)向けの会計ソフトウェアを中心とした業務ソフトを開発・販売する「業務ソフトベンダー座談会」を開きました。できれば、その様子をUstreamなどでリアルタイム配信したいほど、濃密な議論が展開されていました。机の上ではお互い顔を合わせているので笑っていますが、机の下では足を蹴り合っている競合の集まりです。相手を意識した各社代表の応酬に妙味がありましたが、紙面では、この“現場感”をお伝えしています。

 最大の話題は、オービックビジネスコンサルタント(OBC)がクラウドを本格的に開始するということでしょう。何しろ、OBCから「クラウド」という言葉を聞いたのはこれが初めてというくらい、かたくなにクラウドを語っていなかった企業なのです。これに釣られてか、弥生やピー・シー・エーも、事前に公表していたクラウドの実施時期を漏らしていました。座談会は、戦いの様相を呈していました。

 いくつか議論のポイントを拾うと、クラウド適用が遅れていた基幹システムが、業界トップベンダーの参入で一気に広がる可能性があること。また、その出力デバイスとして、スマートデバイスが有力商材になっているということでした。

 もう一点、大事なことは、各種調査会社の予測データに反して、業務ソフト市場は成長が著しいということです。かつてパソコンが売れると同時に周辺機器の販売が伸びたのと同じように、会計ソフトが売れれば、関連システムの需要が増すのです。2012年は、基幹システムの年かもしれません。(谷畑良胤)

【記事はこちら】
業務ソフト大手 クラウドとモバイル拡大 PCAに追随、OBCと弥生が自前クラウド開始 応研、OSKはスマホと業種特化製品を拡充へ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.1.30」より