中国IT業界団体の幹部から、「中国市場は日本市場と一体と捉えるべきだ」という意見を聞きました。日本市場の延長線上に中国市場があり、日中の市場を分けて考えることは無意味だというのです。「現在の険悪な日中関係を考えると無理でしょう」と反論すると、「政治はともかく、この先、中国の市場経済がより開放に向かうことはあっても、閉鎖的になることはあり得ない」という答えが返ってきました。
確かに中国は、日本にとっては米国とほぼ同規模の輸出先です。また、これからの20年で、中国のサービス業は米国とほぼ同規模まで拡大し、ビジネスライクな中国の民間企業が経済の表舞台で活躍することで、閉鎖的な国有企業の存在感が相対的に低下すると予測されています。
民間企業は政治よりも損得勘定で動きますので、ある意味、この幹部が言っていることは正しい。同じ文脈でASEAN市場も同様に一体として捉えるべきでしょう。
中国IT市場が、これから20年、高度成長を続けるということは、誰かがこの市場から生まれる果実を手にすることを意味しています。それが欧米中のIT企業であり、日本のベンダーではないという状況だけは避けたいものです。(安藤章司)
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売れ筋はこれだ! 日系ITベンダーの主力商材メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.10.31」より