国内大手ITベンダーが、相次いで医療分野での成長に意欲をみせています。ソフトウェア分野では、電子カルテや情報連携、医用画像の管理システムなどが主力商材に挙がり、これらをネットワークでつないで連携したり、クラウド上で運用したりする取り組みが盛んです。

 医療分野は、NECや富士通、日立、東芝、キヤノンといった大手だけでなく、中小の企業やベンチャー企業も健闘しています。

 例えば、キヤノンマーケティングジャパンが10月1日に開始したクラウド活用型の「遠隔読影インフラサービス」では、札幌の遠隔読影ベンチャー企業であるメディカルイメージラボと共同開発した基盤を利用しています。

 また、キヤノンMJが今年8月にグループに迎え入れたAZEという会社は、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(核磁気共鳴画像法)で撮影した画像を自動で解析し、骨や筋、筋肉の部位ごとに色づけする画像処理エンジンを開発。すでに世界約10か国・地域への輸出実績があるなど、海外からも高く評価されています。

 医療分野は欧米企業が強い分野ではありますが、それでもクラウドを活用するなど、新しい領域には、これからもチャンスがあるといえそうです。(安藤章司)

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キヤノンMJとメディカルイメージラボが医用画像クラウドサービス基盤を共同開発 遠隔読影インフラサービスをスタート
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.10.2」より