情報漏えい防止やワークスタイル改革を目的として、デスクトップ環境をクラウド基盤上に集約し、端末にはネットワーク越しに画面情報のみを転送するVDIが再び注目を集めていますが、実際に導入してみると、想定していたようなパフォーマンスが得られず、従業員から「こんなに遅い環境では仕事にならない」と不満が噴出するケースもままあるようです。

 VDI構築で多くの実績をもち、自社の業務環境としても全面的にVDIを採用しているネットワンシステムズによると、VDI導入にあたっては事前のアセスメントが非常に重要といいます。「何ユーザーだからこれくらいのサーバースペック」といった“目分量”でシステム構成を決めてしまうと失敗につながることが多いため、同社では実際にCPUやメモリなどの消費量を計測するツールを用い、コストと性能の最良なバランスを見極めるノウハウを積み重ねているということです。

 よく考えてみると、従業員1人にパソコン1台の環境があたりまえになった一方で、それらのパソコンに搭載されているリソースが、会社全体ではどれだけ利用されているのか、正確に把握しているIT管理者は少ないのではないでしょうか。「パソコン、どれくらい使ってますか?」と聞くと、本紙の読者からは「十分使いこなしているよ!」というお叱りを受けそうですが、時には定量的な数字としてパソコンの利用率を測ってみるのも、投資最適化の観点からは必要かもしれません。(日高 彰)

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ネットワン、横浜国立大学の全事務職員が利用する仮想デスクトップ環境を構築
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.1.13」より