脳科学というと、難しくて未解明な部分が多い印象があります。ただ、応用の仕方によっては企業の売り上げや利益に直結させることができるとして、NTTデータ経営研究所は業界に先駆けて研究に取り組んできました。

 脳は、機能ごとに担当する場所が細かく分かれており、血流の動きをfMRI(磁気共鳴機能画像法)で観察することができます。実際、被験者に広告映像や音楽を見聞きしてもらうと、楽しい、興味深い、つまらないといった感情の動きが読み取れるといいます。

 NTTデータ経営研究所では、この脳の動きを記録し、デジタルツインの手法を使ってコンピュータ空間で再現。生身の人間の被験者に協力してもらわなくても、脳の反応をシミュレーションできるようにしました。

 直近では、ここ3年余りのヒットソング2185曲を脳科学に基づくシミュレーションにかけて、ヒットした要因や、今後4カ月程度の楽曲のトレンドを予測する技術開発に成功。ほかにも、広告映像の評価に応用するなど、脳科学を実ビジネスに結びつけています。(安藤章司)

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