「クラウド生まれのクラウド育ち」という言葉をよく聞きます。2010年代に設立された新しいソフト会社が、自分たちのことを呼ぶときに使うケースが多いようです。AWSをはじめメガクラウド3社のプラットフォーム上でほぼ完結し、新しい機能を全世界へと瞬く間に展開できるスピードを強みにしています。

 とはいえ、そうしたクラウドネイティブの若いソフト開発ベンダーは、総じてユーザー企業が大量に抱えている古いオンプレミスのシステムに歩み寄ってはくれません。既存システムとのつなぎ込みや、外部サービスを使うユーザー権限の一元的な管理など、ユーザー企業側が手直しを加えることになります。

 それでも、新しい会社のスピード感ある尖ったソフトをいち早く使って「ライバル他社と差をつけたい」と考えるユーザー企業が少なからずあるようで、「クラウド生まれのクラウド育ち」の“ワガママ”はこの先もまかり通る見込みです。(安藤章司)

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富士ソフト AWSビジネスを拡大 SIerとしての強みを生かせる市場環境に