●2015年は製品・サービス強化の年
パートナーの販売支援は欠かせない

──2015年の戦略について教えてください。

北村（エプソン販売）　引き続きコストメリットや環境性能などの優位性を訴求し、ページプリンタをビジネスインクジェットプリンタで置き換えていきたいと考えています。もちろん、製品ラインアップもさらに強化していく計画です。また、特定の業種から引き合いが多かった製品も多いので、今後は水平展開して拡販に努めたいですね。

島田（日本HP）　日本のマーケットはA3機の需要が高いにもかかわらず、実際に出力する用紙はA4がほとんどという状況です。このような市場に対しては、コストメリットを訴求することで、A4機の導入を増やせると期待しています。2015年は、オフィスの中心にある既存のセンタープリンタに当社の製品を付加する「分散型」の提案で拡販していきます。

大澤（ブラザー販売）　これまでどおり、狭いスペースで使っていただける機種を投入していきます。また、SOHOユーザーや中小企業では受信ファクスを外出先で確認、共有したいというニーズが高く、新製品では「ファクスクラウド転送」機能を搭載しました。クラウド＆モバイル連携強化も一つの軸に、さらに製品強化する予定です。

赤松（リコージャパン）　当社には「カスタマーズ・カスタマー・サクセス 」（Customer's Customer Success）というビジネスコンセプトがあります。これは「お客様のその先のお客様にまで届く価値を創出する」という意味です。この理念にあるように、お客様・パートナー様のご要望をしっかりとキャッチアップし、製品・サービスに反映していきたいと考えています。

──パートナー各社にはどんなことを期待していますか。

赤松（リコージャパン）　パートナー様は、それぞれ得意な市場をもっているケースがほとんどです。それらに向けた提案ノウハウが第一ですね。当社では直接手の届かないお客様に当社製品を届けていただけるので、裾野の拡大にも期待しています。

大澤（ブラザー販売）　当社は、ユニークなハードウェアをラインアップしています。その独自性をどうやったら生かしていけるのか、パートナー様と一緒に考えていきたいです。

島田（日本HP）　当社はプリンタの分散配置によるコストの削減と業務効率の向上を提案しています。パートナー様とは、そのようなお客様へのメリットを一緒にご提案していただけることを期待しております。

北村（エプソン販売）　レーザープリンタのニーズは根強いのですが、ビジネスインクジェットプリンタだからこそのメリットもあると考えています。パートナー様には、そのメリットについて当社と一緒に考えていただきたいですね。また、それをきちんとお客様にお伝えいただけることを期待しています。

──今年のパートナー支援策についてお聞かせください。

北村（エプソン販売）　ソリューションパートナー様に向けて、開発支援や導入支援を行うウェブサイト「エプソンパートナーズネット」をご用意しており、このサイトを通じて技術情報や導入事例、パートナー様との協業事例などを発信しています。ディストリビュータを含む販売パートナー様に対しては、お客様から指名していただけるよう、プロモーションを積極的に展開していきます。

島田（日本HP）　パートナー様にとって最適なビジネス環境を構築するために、当社がご支援できることは何でもやるというスタンスです。とくに「Pro X」は、実際に使っていただくと本当のよさがわかる製品です。より多くのお客様に実感していただきたくて、昨年、「1台購入したら、もう1台無料」や「保守無料」といったわかりやすいキャンペーンを実施し、お客様だけでなく多くのパートナー様にも非常に喜ばれました。今年も、積極的なキャンペーン展開を実施していきます。

大澤（ブラザー販売）　パートナー様のソリューションとの「接続性」を確保するため、SDKの充実を図っています。また、導入事例を積極的に公開し、売り方のノウハウなどをお伝えしています。事例を水平展開し、拡販につなげていただきたいですね。

赤松（リコージャパン）　特殊用紙の検証サービスや、プリンタ設定項目を事前に設定して納品させていただくキッティングサービスなど、パートナー様のご要望に応えたサービスを提供しています。また、業種・業態に特化した製品も引き続き提供し、売りやすい環境を整えていくのがご支援につながると考えています。

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