日本IBM(橋本孝之社長)は、3月3日、x86サーバーの新アーキテクチャとして、3テラバイト(TB)のメモリを搭載できる「第五世代Enterprise X-Architecture(eX5)」を発表した。

 メモリへのアクセスを制御する集積回路と、異なるきょう体に搭載するCPU間を外部ケーブルで接続する伝送技術を用いることで、「従来と比べて6倍、業界最大の3TBメモリを搭載できるようにした」(小林泰子・システムx事業部長)。

 大容量メモリを搭載可能にしたことで、CPUの処理能力をさらに向上させることができ、同じライセンス料金のまま1サーバーで稼働する仮想マシン数が、他社の同等サーバーよりも82%多くなるという。

 CPU単位で課金する仕組みのデータベースライセンス料では、1000人規模のデータベースの場合、他社に比べて半分の2個のCPUで構築でき、価格を5割程度に抑えることができるいう。

 今後、新アーキテクチャを用いた製品群を販売していく計画で、パートナーが仮想化検証センターで「eX5」の検証を開始できるようにするほか、技術相談会を実施する。

 小林事業部長は、「x86サーバーは全サーバーのなかで台数ベースで9割、金額ベースで5割を占める成長分野。だが、プロセッサとメモリの処理能力のギャップが問題になっている。CPUの性能向上に比べて、メモリの処理能力が追いついていない。今回の新アーキテクチャは、その問題を解決する業界唯一の技術」と説明。優位性をアピールした。

今年1月にシステムx事業部長に就いた小林泰子氏。新アーキテクチャの優位性をアピールした