NEC(遠藤信博社長)は、5月6日、通信事業者向けクラウドビジネス(キャリアクラウド)の推進を目的とした「ヨーロッパクラウドコンピテンスセンター」を設置したと発表した。センターを中核に、欧州市場でITとネットワーク融合のソリューション提供強化を図る。

 「ヨーロッパクラウドコンピテンスセンター」は、スペイン・マドリッドのNECヨーロッパ社傘下のNECイベリカ社が中心になる。NECは、スペインで一昨年にテレフォニカグループとクラウド分野で協業。具体的なビジネス連携として、昨年7月にテレフォニカ・スペイン社が中小企業向けにSaaSプロジェクトを受注し、テレフォニカ・スペイン社によるSaaSアプリケーションの提供基盤をNECが構築・運用している実績がある。

 ワールドワイドでは、通信事業者が多くのサービスを法人からコンシューマまで幅広く提供するために、データセンターを活用した新サービスの提供拡大に動いている。NECは、国内の通信事業者向けシステム導入実績をベースに、キャリアクラウド関連ビジネスのグローバル化を加速。「ヨーロッパクラウドコンピテンスセンター」を、欧州地域の事業拡大を図る戦略的なセンターとして位置づける。

 今回のセンター設置を手始めに、中南米など他地域での事業展開を視野に入れ、2012年度(13年3月期)に海外売上比率25%を目標としている。