ニュース

IIJと日本マイクロソフトが「マルチクラウド」で協業、3年で200社に納入

2014/07/10 18:49

 インターネットイニシアティブ(IIJ、勝栄二郎社長)と日本マイクロソフト(樋口泰行社長)が、クラウド事業で協業した。それぞれのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」と「Microsoft Azure」を連携させ、マルチクラウドサービスを提供する。

7月10日、東京・品川で開いた記者会見で握手する日本マイクロソフトの樋口泰行社長(左)とIIJの勝栄二郎社長

 IIJは、7月10日、協業の第一弾として、IIJのバックボーン設備と「Azure」のデータセンター(DC)を安全性の高い専用線で相互接続する閉域網接続サービス「ExpressRoute」を発売した。「ExpressRoute」は米マイクロソフトが今年5月に発表したもので、各国で主にパートナーを通じて提供する。日本では、IIJが初のパートナーになる。

 IIJは、東京2か所と大阪2か所に閉域接続ができるゲートウェイを設置し、接続回線は国内の主要な通信キャリアに対応。ユーザー企業は、「IIJ GIO」と「Azure」にマルチキャリアで閉域接続し、両方のサービスを柔軟に利用することができる。IIJは、事業継続計画(BCP)対策としての活用などを訴求し、日本マイクロソフトと共同で提案活動に取り組む。

 両社は、今後3年間で200社への納入を目指す。売上目標については明らかにしていない。IIJの勝栄二郎社長は、「日本マイクロソフト以外のクラウドベンダーとも同じようなかたちの協業は可能だが、今のところ、そういう(商談を進めている)段階ではない」としている。(ゼンフ ミシャ)
  • 1

関連記事

ASEAN市場のトリセツ 「人」を活用して現地に入り込め 政財界との人脈で受注の扉を開く

IIJ、BaaS市場の開拓に動く、プロ集団のアピアリーズに資本参加

IIJとSAPジャパン、クラウド事業で協業、SAP製品のSMBへの提案を支援

日本マイクロソフト、経営方針発表会で「Office 365」の年内提供を発表

OBCと日本マイクロソフト、基幹業務システムのクラウド運用で協業

外部リンク

IIJ=http://www.iij.ad.jp/

日本マイクロソフト=http://www.microsoft.com/ja-jp/default.aspx

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>