ニュース

BCH、販売管理システム「B-Hanbai」の本格提供を今夏開始

2014/07/22 18:49

【上海発】日系ITベンダーの貝斯(無錫)信息系統(BCH、中山克成董事長)は、パッケージソフトを軸とした中国でのソリューション事業の展開に力を注ぐ。今夏には、販売管理システム「B-Hanbai」を本格的に販売する。

 2008年10月設立のBCHは、現在、約185人の従業員を抱える。資本金は2035万元で、このうちの59.8%をシステム開発会社のベースが出資。このほか、富士通マーケティングや富士通システムズ・イースト、富士通ミッションクリティカルシステムズを主要株主にもつ。

 13年度の売上高は、約4000万元。このうちの約70%が対日オフショア開発で、残りの30%が中国現地ビジネスの売り上げだ。人件費の高騰や円安などの影響で、オフショア開発は大きな成長が見込めず、現在は自社ブランドのパッケージソフトを軸としたソリューション事業の拡大に力を入れている。例えば、会計管理システムの「B-Cross」は、中国で主流の用友や金蝶などの会計ソフトの項目を、日本での勘定項目に変換して帳票に出力する機能をもち、日系企業を中心に約20社が導入している。

 新製品の「B-Hanbai」は、流通・卸売・小売業を主要ターゲットとした販売管理システム。中国ローカルベンダーからの供給を受けて、BCHが自社ブランド化した製品なので、安価で提供することができる。多拠点の倉庫から製品を出荷する企業向けに、物流の管理機能を搭載している。

 藤津敏彦副総経理は、「今年度(2014年12月期)中に5社に提供したい」と「B-Hanbai」の目標を語る。BCHは、今後3年間で売上高の倍増、早期での営業利益率5%の達成を目指す。(上海支局 真鍋武)

藤津敏彦副総経理
  • 1

関連記事

成都ウィナーソフト、新三板市場に上場へ、今後3年のCAGR100%目指す

広東華智科技、中国現地ビジネスの売上高がオフショア開発を上回る

富士ソフト中国、日系製造業向け組み込みソフト開発に注力

NEC(中国)、ヘルスケア分野で新製品を発表、手をかざすだけで血糖値を測定できる「健糖宝」

日本ユニシス・エクセリューションズ、タイでエンジニアリングサービスを提供

外部リンク

貝斯(無錫)信息系統=http://www.basechina.net/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>