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Qsol、九州トップのICT企業を目指す

2025/11/28 09:00

週刊BCN 2025年11月24日vol.2083掲載

 福岡市に本社を置き、九州で電力供給の関連システム事業を展開するQsol。高い信頼性が要求される電力向けの大規模システムに軸足を置きながら、一般市場でも航空・製造業向けソリューションの浸透を目指している。廣渡健社長は「全社一丸となり10年後までに売上高500億円を達成したい」と意気込む。
(取材・文/下澤 悠)

信頼性と技術力に強み

――事業の紹介を。

 九州電力と九電グループの電力供給に関わる業務システムの開発から運用・保守・サポートまでを担ってきた。一般企業に対しても、航空業や製造業向けのアプリケーションを提供している。

 航空業界向けソリューションの「NAST」は、部品管理など整備部門向けの情報と飛行の計画や記録など運航部門向けの情報を連携し、一元的に管理できるのが特徴だ。製造業向けには「GROTRY(グラトリー)」を提供し、われわれの持つAIなどの知見を生かして工場の生産管理をより効率的にするシステムを推進している。当社の基軸は九電グループ向けであり、売り上げに占める一般向けの割合は現在10%ほどだが、こちらも事業の第二の柱となるよう伸ばしていきたい。

――強みは何か。

 電力向け事業に長年携わってきたことで、非常に高い信頼性を求められてきた。電力関連の情報システムを熟知しており、また技術力の高さが強みだ。併せて、長年グループ内のヘリコプター会社のシステム開発・利用を共同で続けてきたため、そこで得た航空業務の知見をNASTに反映している。取引先は大手航空会社にも広がった。システムのコンサルティングからインフラ構築、ソフト開発、運用管理やセキュリティーまで一貫して提供できる点も強みだと言える。
この記事の続き >>
  • セキュリティーが需要増、AIでも実績
  • 伴走型支援へシフト

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Qsol=https://www.qsolcorp.co.jp/