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富士通のソフト開発体制強化、ジワジワと

2009/12/24 15:26

 富士通の孫会社で業務ソフト開発・販売の富士通アプリケーション開発が岩手県と福島県に新たな事業所を来春設立します。

 岩手県の拠点では北上市に約110人、福島県では郡山市に約40人の開発者を新たに配置する計画です。

 同社は、富士通のアプリケーション開発体系「SDAS」を適用した開発を、専業で手がける会社として04年4月に設立。業務ソフトの開発をリードしている会社です。今回の新拠点開設で体制強化につなげます。

 富士通のSE子会社再編は、ここ数年富士通が主導して進めてきましたが、「今後さらに再編があるのでは」という噂があります。

 間塚道義会長兼社長はインタビューで「具体的な計画はないが検討材料」と話し、ある富士通のSE会社も「今はないが、将来はその必要性が出てくるかもしれない」と話しています。やはり、頭の中には少なからずあるようです。

 利益の源であるソフト・サービスを強化する富士通。大がかりな再編はないとしても、今回のような比較的小さな組織強化や配置転換が増えるかもしれません。

(木村剛士)

【記事はこちら】
富士通アプリ、業務ソフト開発体制を強化へ、東北に2拠点を新設
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2009.12.24」より
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