このところ、セキュリティ業界では、社員が個人所有のスマートフォンやタブレットを社内システムに接続して仕事に利用する「BYOD（Bring Your Own Device）」が、提案の新しい切り口として注目を浴びています。セキュリティベンダーは、BYODを導入しているユーザー企業に対して、同じ端末で「個人」と「ビジネス」の用途を使い分けて、最適なデータ管理ができる製品をアピールしています。

　ところが、大手セキュリティメーカーのトレンドマイクロが6月に実施したユーザー企業の実態調査によると、BYODを許可している企業は、現時点でまだ12.6％。BYODだけでなく、企業が端末を購入して社員に貸与する利用形態も、それほど進んでいません。つまりスマートデバイスの法人市場開拓には、まだまだ努力が必要なのです。

　法人利用の促進のために、ITベンダーやキャリアが力を入れているのは、スマートデバイス用アプリケーションの充実です。スマートデバイスは、端末の特性を生かすアプリケーションがあって初めて便利なツールになります。パソコンと比べるとまだ数が少ない専用アプリケーションですが、いま、すぐれたアプリケーションが続々登場しています。

　『週刊BCN』の「Favorite Appli」は、そんなスマートデバイス向けのアプリケーションを紹介するコーナーです。ITベンダーの方々に「おすすめのアプリ」をお聞きし、紙面だけでなく、ウェブサイト「Bizline」でも紹介しています。記事を読んで便利なアプリに出会った読者も多く、ここは隠れた人気コーナーになっています。下のURLから掲載アプリの一覧にアクセスできます。どうぞご活用ください。（ゼンフ ミシャ）

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