今日のひとことWeb版

SIerの価値

2014/01/23 15:26

 製造業の製造工程は、常に安い人件費を求めます。“製造神話”が長く続いた日本ですら、この工程が人件費の安い海外へ移転することを防げませんでした。

 これを情報サービス業、SIerに置き換えると、「プログラミング」が「製造工程」に相当します。付加価値を出しにくいので、オフショア開発を積極的に活用するという点で、製造業と共通しています。

 製造業と異なるのは、プログラムの自動生成などの技術が発達すれば、将来はノンプラグラミングでソフトウェアやサービスを提供できるようになるという点ではないでしょうか。

 したがって、SIerの「本当の価値」とは何かを考えたとき、価値が低く、すでに部分的に自動化されている製造工程を除いた領域が、SIerが提供する「本当の価値」ということになります。

 SIerは、人月単価で請け負っているような「製造工程」をなくした状態で、どれだけの売り上げと利益を上げられるかのシミュレーションをしてみるのもよいかも知れません。この工程を抜かしてもなお十分な売り上げや利益が確保できるようなら、そのSIerは、この先必ず勝ち残り、成長するでしょう。(安藤章司)

【SIerの関連記事はこちら】
多様化するSIerのビジネスモデル 変化が大きい三つのポイント
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.1.23」より
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