富士ソフトは、自動車向けの車載組み込みソフト開発の大型案件の受注が増えているそうです。その規模、実に数十億円。受注のきっかけになったのが世界標準「AUTOSAR」準拠の車載OSなのだそうです。名古屋大学発のスタートアップ企業で、AUTOSARの準拠OS「Julinar(ジュリナー)」を開発するAPTJに資本参加するかたちで、富士ソフトは、目下、自動車部品メーカーなどへのJulinarの販売に力を入れています。

 坂下智保社長は、「Julinarのライセンス販売の金額そのものは決して大きくない」と言いますが、AUTOSARの関連商談をきっかけに膨らませた個別のSI案件が大型化。ADAS(先進運転支援システム)領域まで商談が広がっていくと数十億円規模になることも。車載関連のビジネスに後押しされるかたちで、昨年度(2018年12月期)の組み込みソフト開発セグメントの売上高は前年度比12.4%増の596億円と大きく伸長。業務系のソフト開発ビジネスも好調で、富士ソフトグループ全体の連結売上高は過去最高、初の2000億円の大台を突破しています。(安藤章司)