今日のひとことWeb版

「沖縄クラウド」の潜在力

2013/03/28 15:26

 「沖縄クラウド」構想が、着々と実現に向かっています。沖縄県を中心に公設民営の最新鋭データセンター(DC)の着工準備が進み、早ければ2014年にも開業にこぎ着けたい意向です。

 沖縄には、電力系や通信キャリア系、ITベンダー系、そして現在準備が進む公設民営系の新DCと、大小さまざまなDC設備がありますが、「沖縄クラウド」では、これら県内のDCを仮想的に一つのDCであるかのように統合・連携させます。

 首都圏から1500km以上離れた沖縄には、自然災害の同時被災の可能性はほとんどありません。まずはバックアップ用のクラウド基盤として、さらには地の利を生かして、アジアへのゲートウェイの役割も期待されます。

 沖縄の潜在力は、まさにこの地の利にあります。沖縄県の担当者は、「アジア市場向けの情報システムを沖縄に置くユーザーが増えている」と、手応えを語ってくれました。

 課題は通信回線が割高である点ですが、ユーザーが増えれば市場原理が働いて、価格は下がるはず。その起爆剤が「沖縄クラウド」構想といえそうです。(安藤章司)

【沖縄にバックアップDCを持つキヤノンMJの記事はこちら】
キヤノンMJ、新DCを10月17日に全面開業、2010年代後半までに完売の手応え
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.3.28」より
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